ヤマハ発動機と公式契約して全日本モトクロス選手権にトレーナーとして帯同しています!!
皆さんは「モトクロス」というオフロードバイク競技をご存じでしょうか?
私は現在、ヤマハ発動機本社から公式に依頼を受け、全日本モトクロス選手権にYAMAHA FACTORY RACING TEAMのメディカルトレーナーとして帯同しています。
主に選手のケガの応急処置やコンディション調整を行う仕事を担当しています。
そこで今回は、モトクロス競技の魅力や過酷さ、そして現場で私がトレーナーとして行っているケガの処置について、お話したいと思います。


バイク競技の分類
バイク競技は、走行する路面の違いから「オンロード」と「オフロード」の2つに大きく分けられます。
- オンロード:舗装されたアスファルトの上を高速で走るレース
- オフロード:土や砂、岩などの未舗装路を走るレース
ヤマハ発動機が参戦する国内主要バイク競技の3種類
1.ロードレース(オンロード)
舗装されたアスファルトのサーキットを高速で周回し、順位やタイムを競うレース。
- スプリントレース(短距離)
- 耐久レース(長時間・長距離)


2.モトクロス(オフロード)
未舗装のダートコースを走るオフロード競技で、自然の起伏やジャンプセクションが特徴です。


3.トライアル(オフロード)
岩や段差などの障害物をバイクで正確に乗り越える技術系の競技。スピードよりもバランスやコントロール力が問われます。


迫力満点のオフロードバイク競技のモトクロスとは?
私が帯同しているモトクロスは、1周約1〜3kmの未舗装ダートコースを限られた時間内で何周できるか競うスプリントレース形式のオフロードバイク競技です。
特徴的なコースセクションは以下の通りです。
- ジャンプセクション(空中を飛ぶダイナミックなジャンプ)
- フープス(連続した小刻みな起伏)
- 急カーブや傾斜の多い地形
モトクロスは見た目の迫力だけでなく、ライダーの体力や精神力、そして安全管理も非常に重要な過酷なスポーツです。


ヤマハファクトリーチームのトレーナーとしての役割
主な業務は、転倒や接触による骨折や脱臼などの外傷への応急処置と選手のコンディション調整です。モトクロスは常に「怪我と隣り合わせ」の競技ですので、外傷は非常に多く、トレーナーの判断と技術が試される現場です。




けがの程度を即座に判断する能力
けがの程度や負傷箇所を瞬時に見極める能力は、モトクロスの現場で特に求められます。 スポーツ現場全般おいて、医療機器の使用が困難であり、医療機関に行く時間をかけていると試合が終わってしまうこともあります。 そのため、その場で致命的なけがかどうかを的確に判断し、選手の安全を確保しつつ競技の継続可能性も検討しながら、迅速な処置を行うことが必須です。

早期競技復帰を目指す応急処置
けがが発生した際、ただ休ませるだけではなく、患部に直接手を当て、早急に整え、悪化を防ぎながら競技パフォーマンスに影響をできるだけ与えないように圧迫や固定を施します。
この応急処置の技術はモトクロスに限らず、スポーツによるけが全般に通じるものです。
そのため、けがの状態はもちろん、選手それぞれの身体の特徴や競技特性、ライフスタイルに合わせた「オーダーメイドの対応」が最も重要だと考えています。


モトクロスで培った技術を日々の施術にも活かしています
仕事やスポーツを続けながら早期回復を目指すという視点を大切にし、トレーナー活動はもちろん、日々の施術にもその考えを反映させています。

ケガの状態に応じた施術を行います
モトクロスの現場で培ったケガ対応の技術と経験を活かし、状態に応じて最善の対応を検討し、適切な施術を心がけております。
お困りのことがございましたら、どうぞお気軽にご来院ください。

